はじめに

現代は、ART(※)の時代と言われるくらい、体外受精や顕微授精が、当たり前な治療になりました。

ところが、高度な生殖技術を施したからといって、その成功率はそれほど高くはありません。

たとえば、日本産科婦人科学会によりますと、2007年に実施された新鮮胚を用いた体外受精や顕微授精による移植あたりの出産まで至った確率は、14.8%です。

すべての治療周期で移植できるとは限りませんので、治療周期あたりの出産率になると、もっと低くなるはずです。

もちろん、全体の数字ですから、施設によって、女性の年齢によって、異なるはずですが、1回の移植あたりの出産率が15%ということは、累計出産率で言うと、5回の胚移植で54%、10回の移植では76%ということになります。

このことは、体外受精や顕微授精を計画されるカップルにとって、何を意味するのでしょうか?

それは、1回目や2回目の移植で出産に至ることはできれば、ラッキーであり、確率的な観点から言えば、数回程度の回数を繰り返すことを覚悟しておくのが現実的だということでしょう。

もしも、漠然と妊娠を期待して、ステップアップすれば、“こんなはずじゃなかった”なんてことになってしまいかねません。

そこで、ARTサポートの販売をスタートした、この機会に、監修ドクターである、田村秀子先生にインタビューしました。

※ARTとは?

Assited Reproductive Techonology(補助生殖医療技術)の頭文字をとって、アートと発音されます。体外受精や顕微授精など、卵子と精子を体外に取り出して行う不妊治療の総称。

監修ドクターに聞く

?田村秀子婦人科医院 院長 田村秀子先生にインタビューしました?

体外受精の成功の秘訣は「自然治癒力」

細川)現代はARTの時代と言われるほど、体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医療の普及には目覚ましいものがあります。

ところが高度な生殖医療技術に対して患者が抱くイメージほどには、その成功率は決して高いとは言えません。

であればこそ、ARTに臨むにあたって、スケジュール(時間)や費用などの治療を受けるための環境を整えることもさることながら、高い治療効果を得るためのココロやカラダの環境を整えることも、それ以上に大事なはずです。

そこで、ARTの成功の秘訣について、秀子先生にお伺いしたいと思います。

秀子先生)自然治癒力を高めることです。言いかえると、ご自身のカラダに備わった、いい卵を育てる力を高めるということです。

妊娠するために最も必要とされるのはいい卵です。このことは、高度生殖補助医療を受けていても変わりません。

そもそも、高度生殖補助医療とは、重度の男性不妊や両側の卵管閉塞に対して、人為的に卵子と精子を出会わせるための治療法としてはじまったものです。

もちろん、その後、原因不明の不妊症や受精障害等、その適用範囲はずんぶんと拡がり、妊娠の確率を高めるためのさまざまな工夫もなされるようになりましたが、お薬や医療技術だけで卵の質をよくすることは、やはり、困難で、卵子の質を左右する根本は自然治癒力なのです。

つまり、高度な生殖医療技術を活かすも殺すも、自然治癒力次第と言えるわけで、高度治療を受けるからこその自然治癒力なのですね。

細川)なるほど。ただ、ともすれば、高度な治療はすべてを解決してくれるかのようなイメージを抱いてしまいがちではあります。

秀子先生)そうですね。過去に、生殖医療技術によって、卵子の質を高める、「卵子の若返り」に成功した例があるにはあります。

卵子に若い女性の卵子の細胞質を注入するというものです。実際に何人かのお子さんが誕生しました。

ところが、細胞質内のミトコンドリアのDNAも一緒に移植され、二人の母親のミトコンドリアDNAが混在する受精卵が出来てしまうことがわかり、倫理的な理由により禁止されてしまいました。

細川)はい。

秀子先生)一方で、日本では、諸外国のように、若い女性から卵子を提供してもらい、体外受精を受けるという方法も現実的ではありません。

細川)そうですね。

秀子先生)薬や医療技術だけでは限界がある。そして、若い女性から細胞質や卵子を簡単に提供してもらうわけにもいかない。だから、自然治癒力を高めることが大切なのです。

まずは、このことを正しく知っておいてほしいですね。

細川)よく分かりました。

ストレスのかからない治療環境

細川)それでは、自然治癒力を高めるためのアドバイスをいただきたいのですが。

秀子先生)まずは、過剰なストレスは自然治癒力を低下させてしまいます。

細川)はい。ところが、不妊治療にはストレスがつきものであるのが悩ましいところです。

秀子先生)そうですね。

世間では、不妊治療を止めた途端、妊娠するということがよくありますね。まさに、ストレスからの抑圧から解き放たれ、自然治癒力が、バンと高まったからでしょう。

細川)なるほど。

秀子先生)このことは、不妊治療を受けることが、皮肉にも、過剰なストレスをつくりだしてしまう面があることを物語っています。

たとえば、高いコストをかけて、高度な治療を受けるわけですから、その治療周期には、俄然、妊娠への期待が高まります。当たり前な人情ですね。そのうえ、グレードの高い胚が育ったなんて聞けば、尚更のことです。普通は、そんなことは知る由もないわけですからね。でも、この過剰な期待感は、妊娠できなかった時の落胆の度合いをも大きくしてしまいます。

そして、そのような心のアップダウンを繰り返すうちに、人によっては、自分の卵巣に“不良品”の烙印を押されているかのような感覚に陥ってしまう ことさえあります。

このように、過剰な期待と大きな落胆の繰り返しが、ART特有のストレスを生み出してしまうわけです。

そして、そのことが、ホルモン環境に、ひいては、治療成績にも、悪影響を及ぼしかねません。

細川)なんとも切ない話しです。

秀子先生)ただでさえストレスフルなところに、拍車をかけている面があるわけです。

私は、妊娠の可能性を高めるためには、高い技術レベルや最新の設備を備えることと同じくらい、ストレスのかからない治療環境を整えることが大切なことだと考えています。

この両輪のバランスがとれてはじめて、質の高い治療が実現するのです。

そのためにも、ARTに臨む場合には、どんなスケジュールで進めるのか、いくらくらいかかるのかということだけじゃなく、ARTの本質的な役割や妊娠、出産に至る確率についての正しい知識を得ておくこと、そして、心や身体の状態を整えておくこともとても大切なことだと思いますね。
 
細川)よく分かりました。

ARTサポート

秀子先生)そして、サプリメントで適切な栄養成分を補充することも、ARTに臨む際に、身体の状態を整えておくための有効な手段の一つになると思います。

細川)そこで、秀子先生に監修をお願いして、開発したのがARTサポートです。

秀子先生)今回のARTサポートは、mitochondrial nutrients(ミトコンドリアでエネルギー産生に関わる栄養素)を最適な量とバランスで配合してもらいました。

細川)はい。

秀子先生)これは、卵子の質を左右する要因の一つと考えられている細胞質内のミトコンドリアの働きをサポートするためです。卵子の細胞質内のミトコンドリアの働き、すなわち、エネルギーの産生の効率性は、年齢とともに低下していきますから、年齢対策という期待もあります。

また、高度治療の際の採卵は身体への負担が大きいものですが、体内環境という観点からみると、採卵時に卵巣を針で突いた時、免疫システムが働き、炎症を促進するサイトカインというたんぱく質が分泌されるため、着床環境に悪影響を及ぼす可能性があります。

ですから、高度治療の際には、卵質という意味でも、着床環境という意味からも、抗酸化作用や抗炎症作用を高めることは、とても重要なことだと考えられます。

細川)なるほど。

秀子先生)今回のARTサポートは、そのような観点から、体外受精や顕微授精の治療をサポートすることを目的としました。

細川)その結果、高度治療の治療効果をサポートするための栄養成分を最適配合した日本で初めてのサプリメントになりました。

秀子先生)そういう意味では、35歳以上の女性には必ず使ってもらいたいと思います。

細川)はい。

秀子先生)また、たとえ、20代、30代前半の女性でも、治療に疲れたなと思った時、このままだったら、おしつぶされてしまいそうに感じた時、そんな時には、いったん、治療をお休みして、サプリメントを飲みながら体調を整えて、不妊治療に耐えうる状態にするためには使う意味があると思います。

また、ARTサポートで大切な栄養素をしっかりと補充出来ているということが、心の糧(励み)にもなると思いますよ。

でも、そんなことがなければ、20代や30代前半の女性には必要ないのかもしれませんね。

細川)なるほど、そうですね。

秀子先生)このサプリメントで一人でも多くの女性が有効にARTを活用されて、赤ちゃんを授かることができるように、お手伝いできればと願うばかりです。

細川)本日はお忙しいところありがとうございました。

おわりに

いかがでしょうか?

もちろん、高度生殖医療の成功の決め手になる卵質を左右する根本となる自然治癒力を育む手段は、サプリメントによる適切な栄養成分の補充だけではありません。

バランスのよい食生活や早く寝て、早く起きる生活リズム、適度な運動習慣、そして、ストレスのマネージメントが基本です。

そんな観点で、私たちが、田村秀子先生に監修をお願いした理由を以下に述べます。

田村秀子婦人科医院では、相当な数の体外受精や顕微授精を実施されているにもかかわらず、その治療方針は、あくまで、身体に負担のかからない方法で妊娠することです。

そのために、決して、技術一辺倒ではなく、自然治癒力を高めるべく、栄養士による食事や生活改善の指導や適切なサプリメントのアドバイスを実践されているため、それらに関するノウハウが蓄積されていること。

また、不妊治療は主に女性に施されるにもかかわらず、女性ドクターは、意外に少ないものです。

田村秀子先生は、女医でいらっしゃるだけでなく、ご自身も不妊治療を受けておられ、その経験から、ストレスのかからない治療環境を整えるためのアイデアや工夫には、他にはない、秀子先生独自のものが少なくないことです。

この企画がこれから高度な治療へのステップアップを計画されていらっしゃる、もしくは、既に、受けていらっしゃるカップルの皆さんの参考になることを願うばかりです。

■田村秀子婦人科医院

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